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マデイラとシェリー
今回は、ワインとはいっても、食前・食後酒の分類とされるマデイラとシェリーの二種をおすすめしたいと思います。
マデイラワインとシェリーはポートと並んで世界三大酒精強化ワインです。古くは、ヨーロッパでは「貴族的な酒」として扱われシャンパンが普及する19世紀の終わりまでパーティーやディナーの席で乾杯に使われたのはマデイラワインでした。アメリカが独立宣言パーティーを催したときも、また、ペリーが日本に来航し浦賀奉行を接待したときも、香り高い上質のマデイラワインが注がれたという。シェークスピアは「マデイラワインのためなら死んでもいい」と記したものもあるくらいで、希少かつ貴族的な酒に彼は強い憧れを抱いていたと言います。そのマデイラは辛口から甘口まで4種類あり、食前酒には冷した辛口を、食後酒には常温で甘口を飲むのが一般的といわれています。しかし、マデイラ島では、ディナーの初めから終わりまで4種類のマデイラで通すやり方もあるらしいです。すごいですね!
さて、ひとつは、「ブアル」品種100%で造ったマデイラワイン。金のハイライトが入った黄褐色。バニラ、蜂蜜、ナッツのコクのある凝縮された香り。そして調和の取れたすばらしい酸味。
滑らかでふくよかな口当たりが特徴です。濃厚なバニラアイスクリームを添えて、蜂蜜香たっぷりの上質カステラなどをデザートにして口に含んでみてください。びっくりするくらい美味しいです。
一方の「ヴァルデスピノ」は、最良のオロロソとペドロヒメネスから造られたクラシックなタイプの「クリームシェリー」です。品の良い甘さが感じられるドライな仕上がり。食後酒のみならず、食前酒としても楽しめる銘酒です。マデイラのブアルに比べると色も濃いですが、決して甘すぎることはありません。とう粋庵の手づくりわらび餅にきな粉をまぶし黒蜜をかけ、さらに生クリームの濃厚さを加えてから、このシェリーとあわせました。バッチリ!GOOD!です。この手のマデイラやシェリーには黒蜜の香りと相通ずるものがあって、とてもいいです。是非、お試し下さい。