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「ワイン造りは葡萄造り。葡萄造りは畑造り。」つまり、良い畑から出来た葡萄からしか美味しいワインはできない、という今や欧州では当たり前に語られている考え方、みなさんはどう思われますか。実は、先日私は山梨県は勝沼市にある中央グレイスさんにお邪魔してきたのですが、この言葉の意味や重みを身をもって体感してきました。
加護やでは「グレイス甲州」をハウスワインとして、既に5年以上お客様にご紹介させていただいているのですが、今回はこのハウスワインの特別限定畑バージョン(鳥居平畑)をご紹介させていただきます。
さて、いわずと知れた国産ワインですが、多分ご存知の方も多いでしょう。「グレイス甲州」は国際コンクールでも何回も賞を受賞し、既に飲まれた方もいらっしゃると思います。
このワインの最大の特徴はやはり心地の良い酸味です。柑橘系の果実香やシュールリー製法による幅のある旨みも魅力ですが、この酸味がなければただのノッペリとした白ワインになってしまいますし、和食との相性が良いといわれているゆえんでもあると思います。鳥居平畑のものは、これらの魅力のほかにポテンシャルの高さ(一言で言うと凝縮感でしょうか)が伺えます。今まで飲んだ甲州では考えられない力強さが畑そのもののパワーを感じさせます。
基本的には、何と組み合わせても美味しい優等生ワイン(我々はこういうワインを「あなた色に染めてワイン」と呼んでいます。)ですが、魚介類にしろ、鶏や豚なども、できれば素材そのものの味をいかせる炭火の塩焼きなんかは美味しいと思います。また、キノコ類にもきっと面白いマリアージュを見せてくれるのではないでしょうか。
みなさん、フランスやイタリアばかりがワインじゃないですよ。歴史は浅いですが、日本にも畑造りからこだわって、立派に世界に通用するワインを造っているすばらしい醸造家の方々がいらっしゃいます。飲んでその想いにふれればきっと分かります。これからの日本ワイン、要チェックです。
日本ソムリエ協会認定ソムリエ 森園正和