
www.kago-ya.com/light-stuff/vol05.shtml
加護やを支える個性的で楽しいスタッフを紹介します。
千波湖の見えるカウンターでシェイカーを振りつづけて、今年の七月で満二年目を迎える、バーテンダー中野貴則です。
カクテルは星の数ほどの種類がありますが、また、お客様の笑顔も星の数ほどあると思います。今年一年、私は「楽しんで仕事をする。」と決めました。自分自身が楽しまないと、お客様も心の底から楽しめないものですよね。『とう粋庵』という空間を楽しんで、美味しい和食を味わって、最後に「カクテルを一杯……」なんて、粋ですよ!
では、僕のオリジナルカクテルを紹介します。名前は、まさに「粋(いき)」です。楽しい食事を締めくくる最後の一杯のカクテル として、大人の粋な時間をお過ごしください。カウンターでの初オーダー、首を長くしてお待ちしています。
作り方はレシピ紹介を見てくださいね。
ウチに来る前は、南町のバーでバーテンダーやっていたらしい。そのせいか?ちょっと上眼づかいなところが、はにかみやっぽくもあり可愛くもあるが、夜の男っぽい。とう粋庵のメイン顧客のオバサマ方に気に入られなかったら、致命的ともいえる。スタッフとして迎えるにあたって、「飲み屋の空気をそのまま持ち込まれては……。」とも思い、念を押すように、彼とは三回面接した。もともと私は面接に時間をかけることでスタッフの間では有名だが、一番びっくりしたのは本人だろう。いまだに、「僕の面接は三回だった。」と不思議そうに言う。だってそうでしょう!とう粋庵のカウンターに立つ以上は、爽やかな笑顔でオバサマ方の母性をくすぐるものがなくてはならない。得体の知れない奴も困る。面接中、いろんな思惑がめぐる中、彼は最後のころ私を驚かすように言った。
「僕の兄貴を社長は知っているはずですよ。」と。「えっ?????」と私。急回転で頭をめぐらせるけれど、思いつかない。中野の姓で思いつくのは、かつて、お店の二周年記念パーティーの司会で世話になった楽しい男。その男くらいだ。
「その男の弟です。」と彼。再び、「えっ!!!!!」そういえば、どこか似ている。
その弟だと知ったときから、すっかり見る目が変わった。まったく違うキャラを感じさせながらも、屈託のない笑顔は兄貴とそっくりだった。採用する側の理論から言えば、住んでいる所や家族の顔が見えるということは、とても安心材料につながる。不安は一気に吹き飛んだ!
そんな出逢いから、約二年。あっという間に、とう粋庵の顔になった。小柄な体で、身は軽い。身のこなしはスピーディーだが、今後はより繊細さを身に付けると、もっといい男になってくれるだろう。